人事評価制度の構築をコンサル会社に依頼！相談できる内容と流れは？ | サプナ社会保険労務士法人

人事制度構築コンサルタントに相談できる内容とは？

人事制度構築コンサルタントへ相談できる内容としては、以下の3つが一般的です。

等級制度

等級制度は、従業員の能力や経験・業務内容・職務などに基づき、従業員一人ひとりの社内等級を定める制度のことです。この等級分けを実施することで、従業員の給与や評価を決められることから、人事制度の骨格とされています。等級に合わせた業務の基準を定めることで、どのように業務に取り組めば昇進できるのか、従業員に対して昇進構造の明確な提示が可能です。

人事評価制度

人事評価制度とは、従業員の日頃の取り組みや努力・従業員自身の能力について公正に評価することで、適正な等級や給与に反映させることを目的とした制度です。多くの企業では、人事評価制度は人事評価の結果を賃金や等級へ反映させるために導入しています。制度構築の中で策定に最も時間と労力がかかり、運用も難しい制度です。

報酬制度

報酬制度は、給与や賞与・退職金といった従業員に支払う報酬について定めた制度です。報酬制度の構築を自社で行う場合、専門的なスキルを持ち合わせていなければ、制度構築までの時間的コストや業務に携わる従業員の負担増加は避けられません。報酬は従業員のモチベーションに大きく影響してくるため、適正なルールを定めることが重要です。

人事コンサルへ相談する流れを紹介

人事制度の構築に関して、実際にコンサルティングを依頼した場合の基本的な流れをご紹介します。

コンサルティング会社の選定

コンサルティング会社の選定から始める場合は、口コミや実績などを調査して決めましょう。企業のホームページで過去の実績が公表されていれば、期待している課題解決能力を有しているコンサルティング会社かどうかの判別が可能です。

また、担当者の経験が十分にあるか、説明がわかりやすいか、自社が希望する料金帯かどうか、といったポイントを念頭に置いて選ぶとよいでしょう。

課題の設定

相談するコンサルティング会社を決めたら、次は実際に自社が抱える課題について相談します。コンサルタントは現状の調査・分析を行い、企業の現状を確認したうえで、解決すべき課題を設定します。

人事制度の構築

課題を設定したら、その課題を解決するための人事制度の設計・構築に入ります。コンサルタントに任せきりにするのではなく、企業のビジョンや事業戦略、今後どのような会社にしたいのかを考えながら、コンサルタントと二人三脚で制度を構築することが重要です。

人事制度の導入・運用サポート

構築した人事制度の内容に沿って、課題解決のスケジュールを確認しながら導入します。実際に運用してから課題が生じたり、制度がなかなか浸透しなかったりと運用上の問題が起こる場合もあるため、運用サポートまで行うコンサルティング会社を選ぶとよいでしょう。