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【企業向け】リスキリングで活用できる助成金|公的制度の条件・特徴・対象者を徹底解説

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【企業向け】リスキリングで活用できる助成金|公的制度の条件・特徴・対象者を徹底解説

【企業向け】リスキリングで活用できる助成金|公的制度の条件・特徴・対象者を徹底解説

2024/02/09

リスキリングとは?

リスキリングとは、IoTやAI(人工知能)といったデジタル技術革新によってもたらされたビジネスモデルや製造工程の変化などに対応するため、新しい知識やスキル、技能を学ぶことを指しています。

企業側が主動となり、自社の従業員に対して知識やスキル、技能を新たに学ぶ機会を提供することが目的です。

リスキリングとリカレントの違い

「リカレント(recurrent)」という単語の意味は「繰り返す」「循環する」で、「生涯教育」とも言い換えられます。つまりリカレントとは、学校教育から離れて社会人になった後も、個人が必要だと感じたタイミングで、必要となった内容の学習や技能の履修を繰り返し行うことを意味しています

つまり、リスキリングとリカレントの違いは、企業か労働者か、どちらが主体的に行動するかという点であり、結果的に行われる内容にはほとんど違いはありません。

 

【厚生労働省】リスキリング向け助成金

厚生労働省は、デジタル化DX推進を進める上で問題となっている人材不足などを解消し、経済を好循環させるために、リスキリングの強化を進めています。

具体的には、補助金や助成金を充実させて、企業の費用負担を軽減する施策が取られています。

人材開発支援助成金

厚生労働省は2016年4月からリスキリング向けの助成金を「人材開発支援助成金」として提供しています。

ここでは代表的な4つのコースについて、具体的に説明します。

人材育成支援コース

企業が雇用している労働者に対して、下記の訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成されます。

 

  • 職務に必要な知識・技能を習得させるための訓練
  • 厚生労働大臣の認定を受けたOJT付訓練
  • 非正規雇用労働者を対象とした正社員化を目指す

 

企業の規模によって異なりますが、訓練経費(45%〜100%)や訓練期間中の賃金の一部(1人1時間あたり760円の賃金助成)が助成額となります。

教育訓練休暇付与コース

企業が教育訓練休暇制度を導入し、労働者がその制度を利用して自発的に休暇を取得した場合、企業に対して助成金が支払われます。その際は労働者が自社以外が実施している研修や各種検定を実際に受けることが必要です。

例えば、有給休暇取得に対する1人1日当たりの賃金助成額は6000~7200円で、上限が150日分と定められています。

人への投資促進コース

企業が労働者に対して、デジタル分野など成長分野の訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を企業に対して助成金として支払われます。

企業の規模によって異なりますが最大75%の経費、1人1時間あたり賃金960円が助成されます。

その他にも、情報技術分野認定実習併用職業訓練や自発的職業能力開発訓練などに対して30~60%程度の助成金を受け取ることが可能です。

事業展開等リスキリング支援コース

企業が新規事業を立ち上げるといった場合に、新たに必要な知識や技能を労働者が習得する必要が発生しますので、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成金として支払われます。

企業の規模によって異なりますが、訓練経費(最大で75%)や訓練期間中の賃金の一部(1人1時間あたり960円の賃金助成)が助成額となります。

特定休職者雇用開発助成金

特定求職者雇用開発助成金とは、ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介で、高年齢者や障害者などの就職が難しい労働者を雇用した場合、その雇用主に対して支払われる助成金です。

 

例えば、労働者の一週間の所定労働時間が、20時間以上30時間未満(短時間労働者)の場合は30~80万円、30時間以上の場合は50~240万円が助成金として支払われます。

教育訓練給付制度(個人)

以下の全ての条件を満たす人が、厚生労働大臣の指定する雇用の安定、もしくは就職の促進に資する教育訓練(一般教育訓練)を受講し、修了した場合、本人が教育訓練施設に支払った訓練費用の20%(上限10万円)が支給される制度です。

 

  • 雇用保険の被保険者である方(在職者)または被保険者であった方(離職者)のうち、被保険者資格 を喪失した日以降、受講開始日までが1年以内(※妊娠、出産、育児、疾病等の理由により教育訓練 給付の適用対象期間が延長された場合は最大20年以内)の方
  • 受講開始日までの雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回の場合は1年以上)ある方
  • 前回の教育訓練給付金受給日から受講開始日前までに3年以上経過している方

【経済産業省】リスキリング向け助成金

経済産業省では、リスキリング実現に向けて、複数の助成金制度を運営しています。ここでは2つの事例について解説いたします。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

経済産業省では、リスキリングと労働移動の円滑化を一体的に進める観点から、以下4点について一体的に行う体制整備を支援しています。

締め切りが決まっている公募制ですので、ご注意ください。

 

  • 在職者が自らのキャリアについて民間の専門家に相談する取組
  • キャリア相談を踏まえ、リスキリング講座を提供する取組
  • 上記を踏まえ、転職に向けた準備に対する支援や職業紹介を行う取組
  • 支援を受けた労働者の転職後のフォローアップ

公的職業訓練のデジタル分野の重点化によるデジタル推進人材の育成

地方を活性化させるために計画された「デジタル田園都市国家構想基本方針」では、「全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会」を目指し、2026年までに230万人のデジタル推進人材を育成するために下記の支援を行っています。

 

  • デジタル分野の資格取得を目指す訓練コースの委託費等の上乗せ(1人当たり月1万円)
  • 企業実習を組み込んだデジタル分野の訓練コースの委託費等の上乗せ(1人当たり2万円)
  • オンライン訓練にお いてパソコン等の貸与に要した経費を委託費等の対象とする(1人当たり月1.5万円)
  • 中小企業等のDX人材育成を推進する生産性向上支援訓練の実施

【自治体提供】リスキリング向け助成金

自治体も独自でリスキリングに対して助成金制度を実施しています。

ここでは4つの事例についてご紹介します。

東京都|DXリスキリング助成金

東京都は、都内にある中小企業等が労働者に対して、民間の教育機関等が提供するDXに関する職業訓練を実施する際に必要な経費の一部(1社1年度最大64万円・助成率2/3)を助成しています。

東京都|オンラインスキルアップ助成金

東京都は、都内にある中小企業等が労働者に対して行う、eラーニングを利用した職業訓練(職務や業務に必要な知識や技能の習得と向上、又は資格等に関する訓練)に係る経費(1社1年度最大27万円・助成率2/3または1/2)を助成しています。

金沢市|中小企業デジタル人材リスキリング促進事業

金沢市は、市内にある中小企業等が役員や労働者を対象に、デジタル知識の習得に関連する資格(ITパスポート試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験国家試験)の対策講座受講料、及び受験手数料に対して助成金を交付しています。

広島県|ITパスポート取得支援補助金

広島県は、リスキリングに取り組む県内企業に対して、DXが推進する社会において必要なデジタル基礎知識の習得を図るために、「ITパスポート取得支援補助金」の公募を開始しています。

 

尚、具体的な補助金は下記のとおりです。

  • 試験受験料(1人あたり6,800円)
  • 対策講座受講料(講座を受講し試験に合格した1人あたり20,000円)
  • 資格手当(試験に合格した1人あたり6,800円)

リスキリング導入方法

ここでは、リスキリングを導入する際の具体的な方法について解説します。

必要な知識・スキルを可視化する

企業はそれぞれ置かれている状況も違いますので、労働者が必要なリスキリングも異なります。

まずは各部門・部署の労働者のスキルを明確にし、不足部分を可視化してから必要なリスキリングの方法を検討するようにしましょう。

OJT以外でのスキルアップ手法を検討する

リスキリングは、社内にはない新しい知識やスキル、技能を学ぶことが多いため、OJT以外にスキルアップ手法を検討する必要があります。

労働者のレベルに合わせて、外部研修やオンライン講座、社会人大学、eラーニングなどから広く検討しましょう。

効果測定・フィードバックを行う

新しい知識やスキル、技能であるということは、実際に業務で使用しなければ効果を測定することは出来ません。

リスキリングのプログラムを実行した後は、対象の労働者の業務上の成果をフィードバックするようにしましょう。

プログラムの内容を見直す際は、教育を受けた労働者の声を反映できるよう、ヒアリングやアンケートを実施してください。そして、継続的な学びを続けるための仕組みを構築するようにしましょう。

リスキリング実施上の注意点

ここでは、リスキリングを実施する上での注意点について解説します。

社内の協力体制を事前に整える

組織には新しい取り組みに対して抵抗する動きが生まれることもあります。従って協力体制を事前に整えることは非常に大切です。1人でも多くの賛同者を事前に生み出しておかないと、浸透させることは難しいと考えてください。

目的や対象者を明確にする

従来のビジネスモデルや製造工程などを変革するためには、全ての部署の労働者がリスキリングの対象となります。会社として戦略を固め、リスキリングを実施する目的を決めた後は、どの部署のどの労働者から実施していくのかを明確にしたうえで、進めていくようにしましょう。

従業員のモチベーション維持へ努める

リスキリングに取り組むことで、実際に業務効率が向上したり、ルーティンワークが軽減されれば、生産性の高い業務に集中することができるようになります。その結果、業績があがれば、さらにモチベーションは向上していくでしょう。

ご相談は「サプナ社会保険労務士法人」へ

サプナ社会保険労務士法人では、中小企業の事業成長をサポートしています。リスキリングに取り組む場合、助成金制度を上手に活用することは必要不可欠です。どのようにリスキリングに取り組めば良いのか、ご興味を持っていただけましたら、オンラインによる無料相談サービスを実施していますので、専用メールフォームにてご連絡ください。

 

原則、3営業日以内にプロの見識をもって丁寧に返信させていただきます。

まとめ

中小企業が技術革新などに乗り遅れないために、政府や地方自治体は、助成金や補助金事業を通じて積極的にサポートしています。年度が替わると内容や申し込み方法などが変わることも多々ございますので、一度専門的に支援している法人に相談してみると良いでしょう。

 

◆関連サイト

厚生労働省 人材開発支援助成金

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

 

人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)の 申請に必要となる書類一覧

https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001083269.pdf

 

公益財団法人 東京仕事財団 DXリスキリング助成金

https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/joseikin/dx.html

公益財団法人 東京仕事財団 オンラインスキルアップ助成金

https://www.shigotozaidan.or.jp/koyo-kankyo/joseikin/online.html

 

広島県 令和5年度ITパスポート取得支援補助金について

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/72/reskilling-ipasshojokin.html

 


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